キャットフードには、原材料にグレイン(以下、穀物)が使われている物と使われていない物があります。
使われていない物をグレインフリー(穀物不使用)といい、穀物の使用不使用はキャットフードを選ぶうえでかなり注目される要素です。
そもそもなぜ穀物の使用不使用が注目されているかというと、猫ちゃんは「穀物が消化できない」という説があるのに、穀物を主原料にしているキャットフードが多く存在するからです。
消化できないのに使われてるってどういう事?ってなりますよね。キャットフード選びに穀物の使用不使用が注目されるのはこのためです。
ちなみに管理人の愛猫は6歳になりますが、6年間グレインフリーのキャットフードを選んでいます!
理由は、キャットフードに穀物を使うメリットがないと思っているからです。
ですので管理人は絶対にグレインフリーがおすすめです。
今回はキャットフード原材料の穀物についてや、管理人がグレインフリーを選ぶ理由(持論)を書きましたので、グレインフリーにしようか悩んでいる方、調べている方は参考にしてみてください。
猫は肉食動物!主原料になるほどの穀物は必要ない
管理人が穀物使用のキャットフードを選択しない理由は、猫ちゃんのメリットだけを考えて作られていない物が多いと感じるからです。
穀物を使用しているキャットフードは、だいたい穀物が主原料(20~40%)になっていますが、これは穀物の比率が高すぎます。
猫ちゃんには必要のない量の穀物が使われていると言えます。
「こんなに穀物を使う必要はないでしょ!」と思うんですよね。
これは、穀物使用の理由が「100%猫ちゃんのメリット(栄養)ため」ではないからだと思っています。
穀物が猫ちゃんへもたらすメリット(栄養)を考えると、必要以上だと言わざるをえません。
では穀物は猫ちゃんにどんなメリットがあるのか?
まずはキャットフードに使われる穀物についてや、穀物が猫ちゃんにもたらすメリット(栄養)、その栄養の必要な摂取量などを見ていきましょう。
キャットフードに使われている穀物の種類と栄養・・・穀物の消化は問題ない
キャットフードに使われている主な穀物は【小麦】【米】【トウモロコシ】【大麦】などです。
穀物は猫ちゃんにも必要な炭水化物(糖質・でんぷん・食物繊維)を摂取できますので、穀物はけっして悪いものではありません。
キャットフードの穀物は「消化できない・苦手」という悪いイメージになっていたりします。
「猫は穀物が消化できない」というワードはよく見かける事がありますが、このワードに関して言うと、これは間違いで言葉が足りてないです。
正確には「猫は生の穀物は消化できない」になります。
生の穀物をそのまま使っているキャットフードはないと思いますので、消化に問題はありません。
水を加えて加熱した穀物は消化出来る
猫の唾液にはでんぷんを消化するアミラーゼという成分が含まれていないので消化できない・苦手と言われていますが、糊化(こか)していれば問題なく消化できます。
「糊化(こか)」とは水を加え加熱して糊状になった状態のことです。
分かりやすくお米の例で言うと、炊いた状態です。
ちなみに糊化していない生の穀物は人間でも消化しにくいです。
キャットフードに入っている穀物は水を加えて加熱処理されてから使用されているので、消化できる状態で使用されています。
ですのでキャットフードに使われている穀物は猫ちゃんが食べても消化に問題はないです。
問題はないのですが・・・・・
原材料比が20~40%は多すぎる
穀物を使用しているキャットフードの多くは、穀物が主原料(比率が1番多い原料)になっていて、だいたい20~40%以内で約3分の1くらいの比率になっています。
これは肉食動物の猫ちゃんにとっては正直言って多すぎます!
猫は肉食動物!炭水化物は少量で良い
穀物の栄養素は炭水化物(糖質・でんぷん・食物繊維)で、猫ちゃんにも必要なものですが、肉食動物なので少量で良いとされています。原材料比で言ったら数パーセント程度です。
ですので、穀物を使うにしても原材料比で10%以下くらいまでです。それ以上使用するのは「猫ちゃんのため」にはならないです。
ちなみにキャットフードの最上位と言われる「プレミアムキャットフード」の原材料を見ると炭水化物(糖質・でんぷん・食物繊維)の内訳は数パーセントとなっています。
しかもプレミアムキャットフードは炭水化物(糖質・でんぷん・食物繊維)をサツマイモやジャガイモなど、穀物以外の食材を使用してます。
猫ちゃんのメリットだけを考えて作られているプレミアムキャットフードが穀物を使っていないのにはちゃんと理由があります。これは編集後記で。
穀物使用のキャットフードは穀物の比率が多すぎますが、その理由は・・・・・
穀物の原材料比率が多い理由【コスト削減のため】
猫ちゃんの栄養バランスのために穀物が使用されているなら良いのですが、それなら主原料にはならないはずです。
ではなぜ主原料になるほど使われているかというと、安いのでコストを抑えるためにカサ増しの意味合いで使用しているからだと思われます。
管理人が穀物使用のキャットフードを選択しない理由はカサ増しのために必要以上の穀物が使われてるからです。
これだと猫ちゃんのメリットだけを考えて作られていないことになりますよね。
猫ちゃんの栄養よりもコストを考えているわけです。
猫の栄養バランスを考えた原材料設計になっていない
穀物が猫ちゃんに与えるメリットは炭水化物(糖質・でんぷん・食物繊維)を摂取できることですが、主原料にするほどの量は必要ないんです。
肉食ですから肉が主原料であるべきです。
にもかかわらず、穀物を主原料にするということは猫ちゃんの栄養バランスを考えた原材料設計がされていないという事になります。コスト削減のためですから当然といえば当然です。
それと、もし栄養バランスのために穀物を使用していたとしても、それも微妙です。
なぜなら穀物は絶対に安全とはいえないからです。
穀物はリスクもあるのでメリットが少ない
糊化している穀物は消化に問題ないのですが、絶対に安心かというとそうではありません。リスクはあります。
また、栄養バランスのために穀物を使っていたとしても、リスクのある穀物をあえて使う必要はないと思います。
量が多いと消化不良を起こす場合あり
穀物が糊化していても、使用される量が多すぎると消化の負担になり、消化不良を起こしてしまいます。
使用量が40%を超えてくると消化不良や高血糖を起こすと言われていますが、穀物が主原料となっているキャットフードを見ると、ほとんど40%以内になっています。
穀物が使われているキャットフードを猫ちゃんが食べても消化不良を起こすことは理論上ないと言えますが、個体差もありますので絶対にないとは言えません。よってリスクがあると言えます。
製造ミスで生の穀物が混入する可能性あり
製造過程で不具合があり、加熱処理が上手くされなかった穀物が混入してしまう可能性もありえます。
生の穀物は消化ができませんので、もし食べてしまったら消化不良を起こすことになります。
アレルギーがあると危険
少数ですが穀物アレルギーのある猫ちゃんもいます。
もしアレルギーがあって食べてしまったら危険ですし、アレルギーがなかったとしても、食べることによって発症してしまう可能性もあります。
最上級と言われるプレミアムキャットフードは炭水化物(糖質・でんぷん・食物繊維)摂取をサツマイモやジャガイモなど、穀物以外の食材を使用してます。
猫ちゃんのメリットだけを考えて作られているプレミアムキャットフードが穀物を使っていないのはこのようなリスクを考えているからです。
キャットフードに穀物は必要ないのです。
それなのにカサ増しのために主原料になるほどの量を使うなんて・・・
穀物を使ったキャットフードは選択しない方が良いことがお分かりいただけると思います。
キャットフードはグレインフリーを選択するべき
ここまでの話をまとめると、結論はグレインフリー(穀物不使用)が理想的と言えますので、穀物使用のキャットフードは選択しない方が猫ちゃんのためにも良いです。
ではどんなキャットフードが良いかというと、グレインフリーは当たり前で、どうせならそれ以外の部分もこだわっているキャットフードが良いですね。
グレインフリーを採用している時点で、かなり猫ちゃんの事を考えた原材料設計になっている事は間違いないのですが、どうせならとことんこだわるのが良いと思います。
プレミアムキャットフードが理想的
キャットフードは穀物(グレイン)の有無も大事ですが、それ以外も重要です。
全体の食材の質、原材料の配分で決めるのが良いと思います。
食材の質や原材料の配分にこだわるなら、間違いなくプレミアムキャットフードがおすすめです。
キャットフードの最上位と言われるだけあって、猫の健康だけを考えて作られているので、原材料や配分が理想通りで、原材料の質も文句の付けようがありません。
すべてを兼ね備えているプレミアムキャットフードなら、本当に心配なく愛猫に食べさせられますよ!
【まとめ】キャットフードはグレインフリーが理想的
キャットフードの穀物について書いてきましたが、結論はグレインフリー一択です。
猫は穀物が消化できない・苦手というのは言葉足らずで、水を加えて加熱され糊化した状態なら消化は出来ます。一般的なキャットフードは糊化した穀物を使用しているので消化に問題はないです。
ただ、グレインフリーが良いという理由は、消化できるかできないかの問題ではないです。
猫ちゃんのメリット(栄養)を考えた時に、あえて穀物を使用する必要性がないのでグレインフリーが良いということです。
穀物を使っているキャットフードは、穀物が主原料になっている場合が多いです。
穀物を使っている理由がカサ増し(コスト削減)である事がほとんどで、理想的なたんぱく質ではなく、消化不良などのリスクがある穀物を主原料にしているのはどうなのかと思います。
猫の健康よりもコスト削減を考えている時点で、管理人は絶対に選択しませんね。
炭水化物(糖質・でんぷん・食物繊維)の摂取のためなら、あえて穀物を使う必要はなく、猫ちゃんの事を考えると他の食材が理想的です。
キャットフードの最上位レベルであるプレミアムキャットフードは猫の健康だけを考えて作られています。炭水化物の摂取のために穀物は一切使われていません。
ゆっくり消化できるサツマイモ、じゃがいも、大豆のような食材を使用しています。
コスト削減などを考えず、猫の事だけを考えて作られているプレミアムキャットフードがグレインフリーを選択しているわけですから、その点で考えてもグレインフリーが良いという判断で間違いないと思います。
管理人は愛猫に6年間、プレミアムキャットフードであるカナガンキャットフードを食べさせています。
本当に健康で、6年間一度も病気になっていないですし、毛艶や毛の密度なども本当に良いです。
とてもおすすめなキャットフードですよ!